安く目隠しフェンスを設置して庭を快適にするアイデアと注意点

こんにちは。観葉植物のある暮らし、運営者の「ユウスケ」です。
お庭やベランダで植物のお手入れをしたり、ゆっくりお茶を飲んだりする時間を楽しみたいけれど、通りやご近所からの視線が気になってくつろげないと悩んでいませんか。安く目隠しフェンスを設置してプライベートな空間を作りたいと考える方はとても多いですが、どうやって費用を抑えればいいのか迷ってしまいますよね。
例えば、今あるブロック塀を利用して後付けできるのか、賃貸アパートのベランダでも大がかりな工事なしで置くだけで使えるものがあるのかなど、知りたいことはたくさんあると思います。また、DIYに挑戦して波板や身近な代用品を使って自作したり、ネットで部材だけを購入する施主支給という方法で工事費用を節約したりと、色々なやり方を検討しているかもしれません。この記事では、そんな皆さんの疑問や不安に寄り添いながら、費用を抑えつつ理想のプライベート空間を作るためのヒントをまとめてみました。少しでもお庭づくりの参考になれば嬉しいです。
- 費用を抑えながら目隠しフェンスを設置する具体的なアイデア
- 既存のブロックを活用したり後付けしたりする際のリスクと注意点
- 賃貸やベランダでも使える大がかりな工事不要の視線対策
- DIYや施主支給など安く仕上げるために知っておくべきポイント
庭のプロ直伝!安く目隠しフェンスを作る技

まずは、費用を抑えて目隠しフェンスを設置するための基本的な考え方や、ご自宅の環境に合わせた具体的な手法について一緒に見ていきましょう。知っておくだけで予算の使い方が大きく変わるかもしれませんよ。
安く目隠しフェンスを設置する極意と罠
お庭の目隠しを考えた時、ネット通販やホームセンターのチラシを見て「フェンス本体って意外と安いかも!」と喜んでしまう方は少なくありません。しかし、外構工事の世界では「商品の本体価格」と同じくらい、あるいはそれ以上に「施工費」がかかるというのがリアルな現実なんです。基礎を作るために地面を掘る作業、重たいコンクリートを流し込む作業、そして余った土を処分する残土処理費用、さらには材料を運ぶ運搬費など、目に見えないコストがどんどん積み重なっていきます。だからこそ、安く目隠しフェンスを設置する一番の極意は、設置する目的と場所をしっかりと見極めて「メリハリ」をつけることかなと思います。

例えば、人通りが多くてしっかり視線を遮りたいリビングの大きな窓の前や、くつろぐためのウッドデッキの正面だけは、高さが2メートルほどあって目隠し率の高いしっかりとしたフェンスを選びます。一方で、お隣さんとの境界線や、あまり人が通らない家の裏側などは、1メートルあたりの単価が数千円で済むような風通しの良いメッシュフェンスにする、といった具合ですね。敷地のすべてを背の高い目隠しフェンスで囲ってしまうと、数十万円、広さや選び方によっては百万円を超えるようなとんでもない金額になってしまいます。自分たちにとって「本当に隠したい場所はどこか」を徹底的に絞り込むことが、最大のコストダウンに繋がります。

注意したい罠:安易なDIYの危険性
「じゃあ、安いメッシュフェンスを立てて、後からホームセンターで売っている目隠しシートを結束バンドで縛り付ければ一番安いんじゃない?」と考える方がいます。これは非常に危険な罠です。メッシュフェンスは本来、風が網目をスースーと通り抜けることを前提に、細い支柱や小さな基礎で作られています。そこにシートを張ると、フェンス全体が巨大な「ヨットの帆」のようになり、台風や突風の際にまともに風圧を受けてしまいます。結果として、支柱が折れ曲がったり、最悪の場合はコンクリートの基礎ごと根元から倒壊して、お隣の車を直撃してしまう恐れがあります。安全に関わることなので、この方法は絶対にやめてくださいね。

目隠しフェンスは強風との戦いでもあります。初期費用を少しでも削ろうとして、結果的に大事故を起こして莫大な修繕費や賠償金を払うことになれば、まさに「安物買いの銭失い」です。長期的な安全性を見据えた上で、賢くコストを抑える方法を考えていきましょう。
既存ブロックを活用して費用を抑える
ご自宅のお庭に、すでに境界線代わりのコンクリートブロック塀が積まれているなら、それは費用を劇的に下げる大きなチャンスかもしれません。ブロック塀をフェンスの「基礎」としてそのまま再利用できれば、大がかりな土木工事をスキップできるからです。もしブロックを使わずにゼロからフェンスを立てようとすると、「独立基礎」と呼ばれる工法になります。これは柱を立てる場所に合わせて地面を深くスコップで掘り、そこに専用の四角いコンクリートブロックを埋め込んでモルタルで固めるという大変な作業です。職人さんの手間も時間もかかるため、独立基礎にするだけで総工事費が2倍以上に跳ね上がることも珍しくありません。
既存のブロックをよく見てみてください。一定間隔(一般的には2メートルピッチ)で、四角い穴が空いたままになっていませんか?もし穴があれば、そこにフェンスの柱を立ててモルタルで固めるだけで施工できるので、非常に安上がりです。仮に穴が空いていなくても諦める必要はありません。外構業者さんに依頼すれば、「コア抜き」という専用の機械を使った穴あけ工事をしてくれます。コア抜き工事の費用は数万円ほどかかりますが、それでも地面から新しく基礎を作り直すよりはトータルで安く収まるケースがほとんどです。
補足・豆知識:法律の壁に注意
既存ブロックを使う際に絶対に知っておくべきなのが、建築基準法などのルールです。コンクリートブロック塀の上にフェンスを設置する場合、ブロックとフェンスを合わせた「全体の高さ」には厳格な制限があり、一般的には最大2.2メートルまでと定められています。(出典:国土交通省『ブロック塀等の安全対策について』)
つまり、すでに高さ1.2メートル(ブロック6段積み)の塀がある場合、その上に乗せられるフェンスは最大でも1.0メートルまでになります。「道路から見えないように、ブロックの上にさらに2メートルのフェンスを乗せてしまおう」というのは、法律違反になる可能性があるだけでなく、耐震性や耐風性の観点から非常に危険です。また、ブロックの寿命は一般的に20年〜30年と言われており、古いブロック塀は内部の鉄筋が錆びていたり、強度が落ちていたりすることもあります。既存ブロックが本当にフェンスの重みや風圧に耐えられるかどうかは、外構の専門家にしっかりと現地調査をしてもらい、プロの目線で判断してもらうことを強くおすすめします。
フェンスを後付けする際の構造的リスク
既存のブロック塀を活用してフェンスを後付けする方法は、お財布にはとても優しいのですが、先ほども少し触れたように構造的なリスクと常に隣り合わせであることを深く理解しておく必要があります。一番の敵は、皆さんが思っている以上に強大な力を持つ「風圧(風荷重)」です。台風の季節になると、毎年のようにどこかでフェンスがなぎ倒されるニュースを見かけますよね。
目隠しフェンスというのは、その性質上、どうしても板と板の隙間が少なく、面が広くなります。これを何十年も風雨にさらされてきた古いブロック塀の上に取り付けるとどうなるでしょうか。強風が吹いた時、フェンスが受け止めた巨大な風の力は、そのままテコの原理となって一番弱い部分、つまりブロック塀の根元や柱の接合部に集中します。もしブロック内部の鉄筋が適切に入っていなかったり、経年劣化でモルタルが脆くなっていたりすると、あっという間に根元からへし折れて倒壊してしまいます。万が一、倒れたフェンスがお隣さんの敷地に飛び込んで家屋を傷つけたり、道路を歩いている人に怪我をさせてしまったりしたら、取り返しのつかない事態になってしまいます。
では、どうすればこの構造的リスクを減らしつつ、安く目隠しを実現できるのでしょうか。答えは「風の通り道を確保できる形状のフェンスを選ぶこと」にあります。完全に視界と風を遮断してしまう一枚板のようなフェンスは避けましょう。おすすめなのは、板を斜めに重ねてブラインドのような構造にした「ルーバータイプ」か、板と板の間にわずかな隙間を設けた「スリットタイプ」です。特にルーバータイプは、外からの視線を100%カットしてプライバシーを守りながらも、隙間から風だけを上手に逃がしてくれるという非常に優秀な構造を持っています。スリットタイプに比べると部材が複雑なぶん本体価格は少し上がりますが、風圧を逃がすことでブロック塀への負担を劇的に減らし、倒壊リスクを大幅に下げてくれます。

完全な目隠しフェンスは、一度泥棒に侵入されると外から全く見えない「死角」になるリスクがあります。防犯対策は素人判断だとカメラの設置角度を間違えやすいので、まずはプロに無料相談して最適な位置を知るだけでも安心です。コミコミ価格で丸投げできるので、フェンス設置と同時に防犯面も強化したい方にぴったりですよ。
空き巣・いたずら対策に【防犯カメラ設置110番】賃貸物件でも安心な視線対策アイデア
「目隠しフェンスを取り付けたいけれど、うちは賃貸アパートだから無理だよね…」と諦めている方も多いのではないでしょうか。賃貸物件の場合、建物の壁にドリルで穴を開けたり、お庭にコンクリートを流し込んで基礎を作ったりするような本格的な外構工事は、管理規約で厳しく禁止されていることがほとんどです。退去する時に元の状態に戻す「原状回復の義務」があるため、後戻りできない方法は絶対に選べません。しかし、だからといって、毎日ご近所さんからの視線にビクビクしながら生活したり、せっかくのベランダに洗濯物を干せなかったりするのは、想像以上に大きな心理的ストレスですよね。
賃貸物件や、分譲マンションの大規模修繕を控えているような環境で求められるのは、既存の環境を一切傷つけずに設置でき、なおかつ不要になったらすぐに撤去できるアイテムです。今の時代、本格的な工事をしなくても、アイデアと手軽なアイテム次第で立派な視線対策は十分に可能です。しかも、専門の職人さんを呼ぶ必要がないため、施工費(人件費)が完全にゼロになり、非常に低予算で実現できるという大きなメリットがあります。
賃貸で視線対策を考える際は、まず「どこからの視線を、どの程度遮りたいのか」を明確にしましょう。例えば、通りを歩く人の目線だけをカットできればいいのか、それとも隣のマンションの上階からの見下ろすような視線も遮りたいのかによって、選ぶべきアイテムは変わってきます。これからご紹介する「ベランダ用のシェード」や「自立型のプランター付きフェンス」などは、女性一人でも数時間あれば設置できるほどお手軽です。また、私たちのように観葉植物やガーデニングが好きな人であれば、植物そのものを「生きた目隠し」として活用するのも素敵なアイデアです。賃貸だからと諦めず、ライフスタイルや予算、そして物件の規約に合わせた柔軟な発想で、自分だけのくつろげる空間を作っていきましょう。

ベランダの視線を遮る最適な手法
マンションやアパートのベランダで、外からの視線を極限までコストを抑えて遮りたい場合、最もおすすめなのが「ベランダ用シェード」や「目隠しメッシュシート」を活用する手法です。これは、もともと設置されているベランダのアルミ格子や手すりを利用して、シート状の目隠しを後付けするだけの非常にシンプルな方法です。大がかりな木材を買ってきてDIYをするよりも、はるかに安く、そして安全にプライバシーを確保できます。
取り付けに必要なのは、付属の紐や市販の結束バンド(インシュロック)だけ。特別な工具は一切不要で、フェンスの網目や手すりのパイプに沿ってシートをくぐらせ、ギュッと縛って固定するだけです。これなら、退去する時も結束バンドをハサミでパチンと切ってシートを畳むだけで済むので、原状回復の心配は一切ありません。さらに嬉しいのが、これらのシートは視線を遮るという本来の目的以外にも、複合的な機能を持っている点です。例えば、UVカット率の高い生地を選べば、ベランダに置いている大切な観葉植物を強烈な直射日光から守る日よけになりますし、真夏の強烈な西日が部屋の中に入ってくるのを防ぎ、エアコンの効きを良くする遮熱効果も期待できます。
| 対策方法 | 費用の目安 | 特徴・メリット・注意点 |
|---|---|---|
| 目隠しシート (メッシュタイプ) | 2,000円〜5,000円程度 | 結束バンドで手すりに固定するだけ。風を通す通気性の高いメッシュ素材を選ぶのがコツ。強風時は外すこと。 |
| サンシェード (吊り下げタイプ) | 3,000円〜8,000円程度 | 物干し竿やサッシ枠から斜めに吊るすタイプ。日よけ効果が高く、カフェのようなおしゃれな雰囲気を演出できる。 |
※数値はあくまで一般的な目安です。実際の価格は商品やサイズにより異なります。
ただし、1点だけ気をつけていただきたいのは「台風などの暴風時」です。シートが風をはらむと、ベランダの手すり自体に大きな負担がかかってしまいます。普段から天気予報をチェックし、台風が近づいている時はすぐに結束バンドを切って室内に取り込めるようにしておくのがマナーです。
ベランダ用のアイテムをホームセンターで色々と揃えると意外とお金がかかり、かさばる荷物の持ち帰りも面倒ですよね。今はネットで安く手軽に揃えるのが賢い方法です。最低注文金額が770円に緩和され、結束バンドや日よけシートなど必要なものだけサクッとまとめ買いできますよ。
公式通販ダイソーネットストア置くだけで完成する便利な自立型フェンス
賃貸物件の1階専用庭や、地下に配管が通っていて地面を掘れない場所、あるいはコンクリートの犬走り(家の周囲の土間)など、「どうしても基礎工事ができないけれど、しっかりとした壁のような目隠しが欲しい」という環境に最適なのが、「プランター付き目隠しフェンス」というアイテムです。これは外構工事の常識を覆す、非常に画期的なソリューションだと言えます。
名前の通り、高さ1.5メートル〜1.8メートルほどの目隠しフェンスの足元に、四角いプランターボックスが一体化している製品です。最大の魅力は、大がかりな土木工事や工具の組み立てがほとんど不要で、商品が自宅に届いたその日に「置くだけ」で完成するという手軽さにあります。フェンスを自立させるための仕組みはとても単純で、下部のプランターボックスの中に重しを入れるだけです。土をたっぷり入れて重さを出したり、ホームセンターで買ってきたレンガやコンクリートブロックを敷き詰めたりすることで、その重量が安定した基礎の役割を果たしてくれます。
僕たちのように植物のある暮らしを楽しんでいる方にとっては、このプランター部分をどう活用するかが一番の腕の見せ所ですよね。お気に入りの観葉植物の鉢をそのままスポッと入れたり、季節のお花を寄せ植えにしたり、あるいはアイビーやワイヤープランツのようなツル性の植物を植えてフェンス部分に這わせたりと、ただの目隠しが素敵なガーデニングスペースに早変わりします。相場としては、幅90センチのセットで40,000円前後。アルミ製の本格的なフェンス工事を業者に頼むことに比べれば、圧倒的に導入ハードルが低いです。
素材としては、天然木よりも「木目調の樹脂製(人工木)」を選ぶのが圧倒的におすすめです。本物の木は温かみがありますが、雨に濡れた土をプランターに入れておくとあっという間に腐ってしまい、シロアリの温床になる危険性があります。樹脂製なら水やりをしても腐る心配がなく、ペンキの塗り直しといったメンテナンスも一切不要です。強風の際は倒れるリスクもあるため、台風前には一時的に壁際に寝かせるなどの対策が必要ですが、賃貸での本格的な目隠しとしてはこれ以上ない有能な選択肢かなと思います。
失敗回避!安く目隠しフェンスの賢い選び方
ここからは、DIYや部材のネット購入(施主支給)など、さらに踏み込んでコストを削るための実践的な方法と、その裏に潜む思わぬ落とし穴についてお話しします。安さを追求するあまり失敗してしまわないよう、賢い選択のポイントをしっかり押さえておきましょう。
失敗せず安く目隠しフェンスを実現する方法
安く目隠しフェンスを設置したいと考えた時、多くの人がやってしまいがちなのが「ネットで一番安い商品を探して、とりあえず買ってみる」という行動です。しかし、これこそが失敗への最短ルートだったりします。失敗せずに安く、そして長持ちする目隠しを実現するための最大の秘訣は、「事前の実測シミュレーション」と「信頼できる大手メーカーの定番品を選ぶこと」の2点に尽きるかなと思います。
まず1点目のシミュレーションについて。フェンスを立ててから「あれ、想定より低くて隣の家の窓から丸見えじゃないか…」と後悔するケースが本当に多いんです。これを防ぐためには、頭の中だけで考えるのではなく、実際にメジャーと紐を持って庭に出ることが不可欠です。例えば、あなたがリビングのソファに座ってくつろぐ時の目の高さが1メートルだとします。お隣さんの窓の高さが1.5メートルだとします。その二つの点を結んだ直線上に、何センチの高さの壁を立てれば視線が遮れるのかを、紐を張って現地で具体的に測ってみてください。敷地の高低差によっては、1.2メートルの安いフェンスで十分なこともあれば、逆に2メートルの高さが必要なこともあります。この事前確認を怠ると、無駄な投資になってしまいます。
また、これからマイホームを建てる方は、最初からハウスメーカー任せにするのではなく、外構の専門知識を持ったプロに相談することで、無駄なフェンス工事を省けることもあります。興味がある方は新築で優秀な担当者と庭づくりを成功させる秘訣を見るの記事も参考にしてみてくださいね。
自力で業者を探して相見積もりを取るのは、知識がないと悪徳業者に騙されたり、不要な工事を追加されるリスクがあります。まずは無料で出張見積もりに来てくれる優良サービスで、今の庭の正確な相場を知ることから始めましょう。電話ではなくWEBからサクッと申し込めばスムーズに概算がわかり、しつこい営業の心配もなく安心ですよ。
お庭の外構リフォーム無料見積もり【ロイヤルガーデン】DIYで設置する場合のメリットと注意点
少しでも安くフェンスを設置したいと考えた時、真っ先に思い浮かぶのが「DIY」ですよね。ホームセンターで材料を揃え、週末に自分で汗を流して作業すれば、外構業者さんに支払う「施工費」や「人件費」を丸ごとカットできます。前述したように、総費用の半分は施工費と言っても過言ではないため、DIYに成功すれば費用は劇的に安くなります。僕も庭仕事や植物の棚をDIYするのが大好きなので、自分で作り上げる達成感や楽しさは痛いほどよく分かります。
しかし、こと「目隠しフェンス」のDIYに関しては、安全面における極めてシビアな注意点があることを事前によく理解しておく必要があります。それは、「基礎の水平を出し、強風に耐えうるだけの十分な強度を持たせることは、素人には非常に難易度が高い」という現実です。日曜大工の延長で軽い気持ちで始めると、途中で取り返しがつかなくなるケースが後を絶ちません。
目隠しフェンスは風をモロに受けます。もし地面から2メートル近いフェンスを独立基礎で立てようとするなら、最低でも30センチ〜40センチは地面を深く掘り、重たいコンクリート(モルタル)を水と練って水平器で垂直をミリ単位で調整しながら柱を固定しなければなりません。庭の土を掘ると、大きな石がゴロゴロ出てきたり、木の根っこが邪魔をしたりと、想像を絶する重労働になります。さらに、少しでも柱が斜めになっていると、後からアルミパネルを取り付ける際にネジ穴が合わず、無理やり取り付けると歪みが生じて強度が著しく落ちてしまいます。結果として、強風が吹いた日に基礎ごとひっくり返り、お隣の車を壊して数百万円の賠償問題に発展するリスクすらあるのです。本格的な背の高いフェンスは無理をせずプロに任せるか、DIYを楽しむなら高さ1.2メートル以下の低いフェンスや、置くだけのタイプに留めておくのが安全な選択かなと思います。
施主支給は本当に安上がりになるのか
最近のネット社会でよく耳にするようになったのが「施主支給(せしゅしきゅう)」という方法です。これは、インターネットの激安ショッピングモールなどで、フェンスの本体だけを自分(施主)が最安値で購入して自宅に届けさせ、実際の取り付け工事や基礎工事だけを地元の外構業者さんに依頼するというやり方です。「材料費を極限まで抑えて、プロの確かな施工技術だけをお金で買う。これが一番安くて賢い方法だ!」と考える方は非常に多いのですが、実はここには外構業界ならではの大きな錯覚が隠れているんです。
なぜ施主支給が必ずしも安くならないのか。その理由は、専門業者さんが持っている「メーカーからの独自の割引枠(卸値)」にあります。外構業者さんは、日々大量のフェンスをメーカーから仕入れているため、一般の消費者がネットで買う小売価格よりも、はるかに安い特別価格(定価の40%〜50%オフなど)で商品を仕入れるルートを持っています。そのため、素人がネットで一生懸命安く買ったつもりでも、業者さんに「材料の仕入れから工事まで、すべてセットでお願いします」と頼んで大幅な割引を適用してもらった方が、トータルで見ると数万円安く収まる可能性が極めて高いのです。送料などの見えないコストも、一括発注の方が安く済みます。

さらに恐ろしいのが、施主支給にまつわる「保証と責任のトラブル」です。万が一、設置したフェンスに傷があったり、後から不具合が出たりした時、施工業者さんは「あなたがネットで買った商品自体が最初から不良品だったんだよ」と言い逃れができますし、ネットショップ側は「施工した業者の取り付け方が悪かったんでしょ」と責任を押し付け合います。結果として、施主であるあなたが泣き寝入りをして、自己責任ですべて再手配しなければならなくなります。一部の業者さんはこういったトラブルを嫌って、そもそも施主支給の工事を断るケースも増えています。どうしても使いたい海外製の特殊なデザインフェンスなどがある場合を除き、コストダウン目的での施主支給はリスクに見合わないことが多いので注意してくださいね。
ポリカーボネート波板を使った低予算化
「見た目のおしゃれさや高級感なんてどうでもいい。とにかく実用性と圧倒的なコストダウンを最優先して目隠しを作りたい!」という方に向けて、DIYの究極系とも言える代用ソリューションをご紹介します。それが「ポリカーボネート波板(なみいた)」を活用した手作りフェンスです。これはまさに、知恵と工夫で予算の壁を乗り越える裏技的なアプローチです。
ポリカーボネート波板とは、よくカーポートの屋根や古い物置の壁などに使われている、波打った形状のプラスチックのような板のことです。ホームセンターの資材館に行けば、1枚あたり数百円から千円程度という信じられないような激安価格で山積みになっています。この波板を、単管パイプや防腐処理された木材で作った強固な骨組みに、専用のフックや釘でバンバンと打ち付けていくという非常に男前なDIY手法です。もしお庭だけでなくガレージ周辺のカスタムも考えているなら、【決定版】理想のボタニカルライフを叶える庭&ガレージ完全ガイドも合わせて読むと、全体的な空間づくりのヒントになるはずです。
このポリカ波板、実は目隠し材として信じられないほど優秀な特性を持っています。まず、すりガラス調(エンボス加工など)やブロンズ色のものを選べば、外からの視線は完全にシャットアウトできます。それでいて光はしっかり通すため、高さ2メートルの壁を作っても庭や部屋の中が全く暗くなりません。植物を育てる僕たちにとって、日当たりを確保しつつ目隠しができるというのは最高のメリットですよね。実際に、数メートルにわたる庭の目隠しを、総額5万円台という業者見積もりの10分の1以下の価格で自作してしまう猛者もいるほどです。
波板フェンスの致命的な注意点
ただし、この波板フェンスには大きな弱点があります。それは「風を全く通さない」ということです。完全に面が塞がってしまうため、台風の時には凄まじい風圧を受け止めます。基礎を深く掘ってモルタルでガチガチに固め、強靭な骨組みを作らなければ、簡単に吹き飛ばされて近隣に多大な被害を及ぼします。また、風が吹くたびに波板がバタバタと鳴る騒音トラブルにもなりかねません。自己責任における強度計算と、こまめなメンテナンスが絶対に欠かせない上級者向けの手段であることを忘れないでくださいね。
代用品で賢く目隠しを済ませるコツ
「フェンス=アルミや樹脂の板を並べたもの」という固定概念を少し外してみると、もっと手軽で、しかもお庭の雰囲気を壊さない素敵な代用品がたくさんあることに気づきます。植物のある暮らしを愛する皆さんには、人工的な壁を立てるよりも、自然の力を借りた目隠しの方がお庭の景観に馴染んで心地よいかもしれません。アイデア次第で、費用をかけずにおしゃれな空間を作り出すことは十分に可能です。
例えば、昔ながらの「生垣(いけがき)」は立派な目隠しです。シマトネリコやオリーブ、キンモクセイなど、一年中葉を落とさない常緑樹を境界線に並べて植えれば、緑の風が通り抜ける優しい目隠しになります。地面に直接植えるスペースがなければ、大きな鉢植え(プランター)に高さのある樹木を植えて、それをポンポンポンと3つほど窓の前に並べるだけでも、外からの視線はかなり気にならなくなります。植物の葉は風に揺れるため、人間の目はそちらの動きに惹きつけられ、奥にある窓の中までは意識がいかなくなるという心理的な効果(アイストップ効果)もあるんです。

また、窓を開けた時だけ外から見えなければいい、というのであれば、ホームセンターで数千円で売っている「すだれ」や「立て簾(たてす)」を窓辺に立てかけるのが最強のコストパフォーマンスを発揮します。和風の家だけでなく、最近は洋風の家に合うお洒落な色合いのオーニングや洋風すだれもたくさん出ています。これなら工事は一切不要ですし、冬場など日差しを取り込みたい時期にはクルクルと巻き取って片付けておくこともできます。何十万円もかけて無機質なフェンスを立てる前に、「本当にフェンスという形が必要なのか?代用できないか?」を一度立ち止まって考えてみるのも、賢くお庭を作るコツかなと思います。
お庭の照明を本格的に配線工事すると、電気工事士の資格が必要で高額な費用がかかってしまいます。置くだけ・挿すだけのソーラーライトなら面倒な工事は一切不要で、電気代もずっと0円。視線を植物やおしゃれな光に集めることで、フェンスに頼らなくても自然な目隠し空間が作れますよ。
電気代0円!置くだけでおしゃれな庭に【HAPPY JOINT】引き算の庭で安く目隠しフェンスを叶える
最後に、これまでたくさんのお庭や植物を見てきた僕から、皆さんにお伝えしたい大切な考え方があります。それは、憧れのデザインや機能を最初からすべて詰め込もうとするのではなく、自分たちの本当のライフスタイルに合わせて、不要なものを勇気を持って削っていく「引き算の庭」という考え方です。これこそが、限られた予算の中でお庭づくりを成功させる本質的なアプローチだと思っています。
家を建てたり外構をリフォームしたりする時、どうしても「せっかくだから敷地のぐるりを全部、立派な目隠しフェンスで囲ってしまおう」と力が入ってしまいがちです。防犯面やプライバシーを気にするあまり、要塞のように囲ってしまいたくなる気持ちは痛いほどよくわかります。でも、冷静になって生活を振り返ってみてください。本当に目隠しが必要なのは、「お風呂上がりに涼む窓の前」や「休日に家族でバーベキューをするテラスの正面」だけだったりしませんか?それ以外の、ただの通路になっている家の裏側や、そもそも人が通らない隣の家の壁側には、高価な目隠しフェンスは全く必要ないはずです。
本当に見られたくない「ここぞ」という数メートルの空間にだけ、高くてデザイン性の良いフェンス(例えばルーバータイプや美しい木目調のフェンス)をしっかりとお金をかけて設置する。そして、それ以外の場所は一番安いメッシュフェンスで済ませたり、そもそもフェンスを立てずに先ほどご紹介した鉢植えの樹木でふんわりと隠したりする。こうやって「引き算」をしていくことで、全体のコストは驚くほど安く抑えられます。
無理をして敷地全体に安い粗悪なフェンスを張り巡らせて数年で倒壊させて後悔するよりも、メリハリをつけることで将来のメンテナンス費用(ランニングコスト)も劇的に下がり、結果的に一番満足のいく快適なお庭になるのだと僕は確信しています。安く目隠しフェンスを設置するということは、単に安い商品を探すゲームではありません。自分たち家族がどう暮らしたいか、何を守りたいかをしっかりと見つめ直し、安全性を確保しながら知恵を絞るプロセスです。皆さんもぜひ、ご自宅の環境に合った最適な方法を見つけて、心からくつろげる素敵なプライベート空間を作ってみてくださいね。




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