スギナの駆除は抜くで正解｜根絶手順と失敗回避

（自分に合う観葉植物を探してる？）

スギナの処理は、抜けば抜くほど増えるのではと感じる人が多く、スギナ駆除や抜くの基本と選び方を迷いがちです。

本記事では、スギナは抜くと増える？の真偽を整理し、スギナを根絶するにはどうしたらいいですか？の要点を踏まえ、光合成させない方法や掘り起こし道具の選び方、さらにスギナだけに効く除草剤の現実を客観的に解説します。

あわせて、スギナ駆除や抜くの実践と注意点、石灰の是非と限界、酢の注意と副作用、熱湯はどこまで有効なのか、芝生で枯らさずに対策するコツまでを一気通貫でまとめ、最後にスギナ駆除抜くの総まとめで要点を確認できる構成にしています。

スギナの増殖メカニズムと「抜く」判断の基準
機械・手作業・薬剤・被覆の比較と使い分け
芝生内での安全な対処と失敗回避の勘所
公式情報に基づく薬剤の基礎知識と安全配慮

Contents

スギナの駆除で抜くの基本と選び方
スギナの駆除で抜くの実践と注意点

スギナの駆除で抜くの基本と選び方

湿った土壌に生える、明るい緑色の栄養茎とタンブラウンの胞子茎を持つスギナの群生。

スギナは抜くと増える？の真偽
スギナを根絶するにはどうしたらいいですか？の要点
スギナ光合成させない方法
スギナ掘り起こし道具の選び方
スギナだけに効く除草剤の現実

新人ガーデナーミドリ

抜いたら増えるって本当？地上だけ取っても地下茎が残るなら、正しい順番を知りたいな。

ナビ猫モモ

コツは原因に合わせること。浅い株は深掘り、広範囲は被覆や選択除草剤の検討だよ。作業前に発生源の範囲を必ず見取り図にしてね。

スギナは抜くと増える？の真偽

スギナは地下茎（根茎・塊茎）に養分を貯めて広がる多年生雑草です。地上部だけを繰り返し抜くと、残った地下茎が資源を使って再生し、結果的に「増えたように見える」ことがあります。各種普及記事や技術解説でも、地下部までの対処が重要とされています（例：BASFウェブメディアの技術解説におけるスギナの地下茎・塊茎の説明（参照：BASF MINORASU））。

判断基準：
・株数が少ない範囲は「深掘り＋連続除去」で抑制しやすい。
・広範囲や深根化した場所は「薬剤」「被覆」「分割処理」を併用。

多年生雑草（毎年地下部が生き残る雑草）…一年生と違い、地上部の刈り取りだけでは個体を弱らせにくい特性があります。

スギナを根絶するにはどうしたらいいですか？の要点

ベージュ背景に、左側に胞子茎（ツクシ）、右側に栄養茎（スギナ）の2本の植物が描かれており、どちらも地下に伸びた根が見える。中心にはそれらをつなぐようにプラス記号が配置されている。

現場の条件により「完全根絶」は難度が高く、現実的には発生密度の大幅低減と再発抑制を目指します。方法は大きく以下の4系統です。

系統	方法例	根への効き	即効性	注意点
手作業・機械	深掘り、根茎追跡、区画分割除去	◎（到達次第）	△	重労働・再生片残しに注意
薬剤	グリホサート系（移行性）グルホシネート系（接触型）	◎／○	○／◎	ラベル遵守・周辺植物への飛散管理
被覆・遮光	高密度不織布の防草シート	○（長期抑制）	△	隙間の管理・継ぎ目と固定が要
芝生管理	選択性除草剤、密度維持	○	○	薬剤選定、芝種適合と時期

薬剤については、メーカーの公式情報で特性と使用条件が示されています。
・グリホサート系（移行性）：地上部から吸収され地下部へ移行するとされています（参照：ラウンドアップ公式）。
・グルホシネート系：速効だが反復が必要な場面があるとされています（参照：BASF バスタ液剤）。

安全と適法性：農薬の使用はラベルの用法・用量の遵守が基本と農林水産省で案内されています。散布器具、保護具、周辺配慮を含め、公式解説をご確認ください。

スギナ光合成させない方法

スギナの地上部が行う光合成を長期的に遮断すると、地下部の資源が枯渇して勢力が低下します。一般的には高密度不織布の防草シートで遮光・遮断し、継ぎ目や端部もピンと重ね代で密閉します。織布で目の粗い製品は突き抜けの事例があるため、密度の高い不織布が推奨されます。

施工の勘所

・下地の小石や鋭利物を除去して破れを予防。
・重ね幅は10cm以上、端は立ち上げて日光を遮断。
・固定ピンは周囲50cmピッチ、中央は1.5〜2mピッチを目安。
・上に砂利や人工芝を載せると耐久と見栄えが向上。

スギナの掘り起こし道具の選び方

アルストロメリアを植えるために準備された庭。耕された土壌とスコップ、手袋が並び、植木鉢には植え待ちの花が入っている。背景には庭の緑と花が広がる穏やかな光景。

画像出店：筆者

深い地下茎を追うには、細身の根掘りスコップ、雑草抜き（フィスカータイプ等）、園芸フォーク、剣スコップが有効です。粘土質は先端の通りが良い刃形状、砂質は幅広で土持ちの良い形が便利です。区画を細かく分けて順次深掘りすると、連結した地下茎を途切れにくく追跡できます。

展着剤（薬剤が葉に広がりやすくなる補助剤）…薬剤散布と併用されることがあり、ムラの軽減に使われます。ラベルとメーカー指示を守ってください。

スギナだけに効く除草剤の現実

「スギナだけに選択的に効く」薬剤は限定的です。非選択性（かかった植物をほぼ枯らす）と選択性（特定群に効く）の区分を理解し、環境で使い分けます。

芝生内の選択肢

芝生では広葉雑草に選択的に効くMCPP（メコプロップ）液剤などが代表例です。公式情報では、芝生を傷めずに広葉雑草やスギナへ効果を示すとされています（参照：理研グリーン MCPP液剤）。登録の詳細や使用量は農薬登録データベースをご確認ください（参照：MAFF登録情報）。

非選択性の代表

・グリホサート系：移行性で根茎まで届くとされています（ラウンドアップ公式）。
・グルホシネート系：速効性が高く、再生時は反復散布が案内されています（バスタ液剤）。

芝の中で広葉を狙う場合、2,4-Dアミン塩やMCPPなど選択性剤の選定が有効ですが、芝種や時期により薬害リスクが異なるため、必ずラベルとメーカー資料を確認してください。例：ザイトロンアミン（2,4-Dアミン）（参照：石原バイオサイエンス）

スギナの駆除で抜くの実践と注意点

スギナ駆除石灰の是非と限界
スギナ駆除酢の注意と副作用
スギナ駆除熱湯はどこまで有効
芝生で枯らさずに対策する
スギナ駆除抜くの総まとめ

新人ガーデナーミドリ

道具は何を揃えるべき？それと防草シートはどのタイプが安心？

ナビ猫モモ

細身の根掘りスコップと雑草抜きが基本。シートは高密度不織布、重ね幅は10cm以上。芝生内は芝を守れる選択性の使い分けも大事だよ。

スギナ駆除石灰の是非と限界

インターネット上では「石灰散布でスギナが生えにくくなる」という情報も見られますが、pH調整のみでスギナを抑える根拠は限定的です。実際にはスギナは幅広い土壌条件で生育可能とされ、pH調整は他植物の競合力を高める一助であって、単独での決定打になりにくいと解説する技術資料もあります（参照：BASF MINORASU）。

活用するなら：石灰は土壌改良の一要素として位置づけ、被覆・掘削・薬剤などの主対策と併用するのが現実的です。

スギナの駆除酢の注意と副作用

食酢や高濃度酢酸による除草法は話題になりますが、食酢は農薬ではありません。効果や安全性、周辺環境への影響について、農薬登録製品と同等の保証はない点に留意が必要です。公式情報では、農薬はラベルに適用作物・用量・ユーザー安全が規定され、適切な使い方が義務づけられています（参照：農薬登録情報提供システム）。酢は周辺植物の葉傷み・金属腐食・pH偏りのリスクがあるため、景観・設備・土壌への副作用に注意すべきという情報があります。

公式サイトによると、農薬の安全な使い方はラベル遵守と保護具、周辺への配慮が基本とされています。登録品の活用を前提にし、農林水産省の解説を参考にしてください。

スギナ駆除で熱湯はどこまで有効

熱湯は地上部の細胞破壊には即効的ですが、スギナの地下茎は深いため、根まで十分に到達しない場面が多いと各種解説で紹介されています。舗装の隙間など浅根の雑草には一定の効果が見込める一方、スギナのような難防除多年生には再生を許しやすく、根絶策というより抑制策として捉えるのが無難です。

熱湯処理は周囲の有用植物や素材（樹脂・塗装等）を傷めることがあります。散布方向と温度管理に注意し、対象範囲を限定して使い分けてください。

芝生で枯らさずに対策する

芝生内のスギナ対策では、芝（イネ科）に選択性のある広葉用除草剤が現実的です。MCPP液剤の公式情報では、芝を傷めず広葉雑草やスギナに効果があるとされています（理研グリーン）。また、2,4-Dアミン塩製剤の芝向け適用例もあります（石原バイオサイエンス）。散布時は芝種（日本芝／西洋芝）、気温、散布量、散布間隔により薬害リスクが異なるため、ラベルとメーカー資料の遵守が必須です。