クリーピングタイムは、美しい花と爽やかな香りが魅力のグランドカバーとして人気の植物です。しかし、「クリーピングタイム植えてはいけない」と検索している方の中には、その育てやすさとは裏腹に、予期せぬトラブルに直面して後悔するケースも少なくありません。

実はクリーピングタイムには、繁殖力が強すぎて庭全体を侵食してしまうことや、意外と簡単に枯れてしまうといった欠点があり、事前にしっかり理解しておくことが大切です。

この記事では、「クリーピングタイムの欠点は何ですか?」という疑問にお答えし、主なデメリットを5つに分けて詳しく解説します。これからお庭のグランドカバーをどうしようか迷っている方が、後悔のない選択ができるよう、欠点に対する「具体的な対策や便利なアイテム」もあわせてご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね!

  • クリーピングタイムの欠点と具体的なデメリット
  • 繁殖力が強く管理が必要な理由と対策
  • 枯れやすさや木質化を防ぐための育て方
  • 植え付け時期や育成環境に必要な注意点

クリーピングタイム植えてはいけない理由とは?

クリーピングタイム植えてはいけない理由を徹底解説!繁殖力の強さや育成の注意点を知り、安全にガーデニングを楽しもう。
新人ガーデナー ミドリ
新人ガーデナー ミドリ
クリーピングタイムってかわいらしい花が咲くのに、なぜ植えてはいけないって言われてるの?
ナビ猫モモ
ナビ猫モモ
それはね、繁殖力が強すぎて庭全体に広がったり、梅雨に枯れやすかったりするからニャ!この記事で詳しく説明するニャ!

クリーピングタイムの欠点は何ですか?

クリーピングタイムはグランドカバーとして非常に優秀ですが、欠点を知らずに地植えしてしまうと、「こんなはずじゃなかった…」と後悔することがあります。まずは、代表的な欠点とその対策をザッと確認しておきましょう。

クリーピングタイムは、シソ科の多年草で、春から初夏にかけてピンクや白の可愛らしい小花を一面に咲かせる植物です。葉をこすると爽やかなタイム特有の香りが広がり、ハーブガーデンや小道の脇、花壇の縁取りなどにとても人気があります。しかし、「育てやすい」「踏まれても丈夫」「雑草よけになる」といったメリットばかりが先行してしまい、実際の性質や管理の手間について十分に理解されないまま植えられてしまうケースが後を絶ちません。

その結果、「植えてはいけない」と検索されるほど、あとからトラブルに悩まされる方が多いのが現実です。代表的な欠点としては、以下の5つが大きく挙げられます。

1つ目は、その旺盛すぎる「繁殖力」です。雑草を抑え込んでくれるほどのパワーがある反面、周囲に植えている他の草花や低木のスペースまであっという間に侵食してしまいます。
2つ目は、梅雨時や真夏の「蒸れによる枯れ」です。乾燥には強いのですが、日本の高温多湿な気候は少し苦手で、風通しが悪いと中心部から一気に茶色く枯れ込んでしまいます。
3つ目は、年数が経つと茎が木の枝のように硬くなる「木質化(もくしつか)」です。これにより、株元がスカスカになり、美しい緑の絨毯を維持できなくなります。
4つ目は、多年草でありながら「寿命が短い」こと。およそ4〜5年で株の老化が進み、花の付きが悪くなってしまいます。
そして5つ目は、これらを防ぐための「維持管理に意外と手間がかかる」という点です。放置してOKな植物だと思い込んでいると、後々大変な思いをすることになります。

これらの欠点について、一つずつ原因と具体的な対策、そして管理を楽にするためのおすすめアイテムを詳しく解説していきますね。

デメリット1:繁殖力が強い

地面を覆うクリーピングタイムが強く広がる庭の風景。日本人のガーデナーが成長を観察している。

クリーピングタイムが持つ最大のデメリットは、その旺盛すぎる繁殖力です。雑草対策としては頼もしいのですが、管理を怠ると庭の主役になるはずだった他の植物のスペースまで奪ってしまいます。

クリーピングタイムは「ほふく性」といって、地面を這うように茎を伸ばして成長します。その伸びた茎が土に触れると、そこから新しい根(不定根)を出して、さらに先へ先へとテリトリーを拡大していくんです。この成長スピードは想像以上で、春先の生育期には、1株植えただけでも数ヶ月で周囲数十センチを覆い尽くしてしまうほどの勢いがあります。

(出典:公益財団法人 日本植物調節剤研究協会『アレロパシー研究の展開方法』)などでも指摘されるように、植物によっては他の植物の生育を抑制する成分を出すものもあり、強い繁殖力を持つ植物は庭の生態系バランスを崩す要因になり得ます。クリーピングタイムが他の植物の根元まで覆い尽くしてしまうと、光や水分、土の栄養分を独占してしまい、元々植えていたお気に入りの花や背の低い植物が日照不足や栄養失調で枯れてしまう恐れがあります。

また、庭のデザイン面でも大きな問題になります。芝生と違って境目が曖昧になりやすいため、小道のレンガや砂利の部分にまでどんどん侵入してしまい、メリハリのないだらしない庭に見えてしまう原因にもなります。

これを防ぐための対策としては、物理的に根の広がりを遮断するのが一番効果的です。植え付けの段階で「ここから先には行かせない!」という境界線に、プラスチック製や金属製の「根止めシート(ガーデンエッジ)」を土中に20cmほど埋め込んでおくことを強くおすすめします。安価なシートでも十分効果がありますよ。
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さらに、春と秋の成長期には、はみ出したランナー(茎)をハサミでこまめに切り取る作業も必要になります。「自分で庭木やグランドカバーの管理をするのはもう限界…」という場合は、プロの手を借りて一度お庭をスッキリリセットしてもらうのも一つの手ですね。
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デメリット2:意外と枯れやすい

「ハーブの仲間だから、病害虫にも強くてほったらかしで大丈夫!」と思って植えると、梅雨の長雨や真夏の過湿であっけなく枯れてしまうことがあります。実は、クリーピングタイムは「乾燥には非常に強い反面、湿気には極端に弱い」というツンデレな性質を持っているんです。

原産地であるヨーロッパの地中海沿岸などとは異なり、日本の気候は夏に高温多湿になります。クリーピングタイムは葉が非常に細かく、地面にピタッと張り付くように密集して育ちます。そのため、雨が何日も続いたり、水やりをしすぎたりすると、葉と葉の間や株元の風通しが極端に悪くなります。そこに夏の強い日差しが当たると、蒸し風呂のような状態になり、あっという間に「蒸れ枯れ」を起こしてしまうのです。気づいた時には、緑の絨毯の中心部分がぽっかりと茶色くハゲてしまい、見栄えが最悪になってしまうケースが後を絶ちません。

また、土壌の水はけが悪い場所(粘土質の土など)に植えてしまうと、根が常に水に浸かった状態になり、根が呼吸できずに「根腐れ」を引き起こして完全に枯死してしまいます。

枯らさないための予防策として最も重要なのが、梅雨入り前の「刈り込み(切り戻し)」です。5月下旬ごろ、花が咲き終わったタイミングで、全体のボリュームを半分から3分の1くらいの高さになるまで、思い切ってバッサリとハサミで刈り込んでください。「こんなに切って大丈夫?」と不安になるかもしれませんが、これにより風通しが劇的に改善し、蒸れによる被害を最小限に抑えることができます。

さらに、土壌環境の改善も不可欠です。植え付ける前に、土にパーライトや軽石を多めに混ぜ込んで、水がサッと引くような「水はけの良い環境」を作ってあげましょう。土の環境を根本から良くするには、有用な微生物を含んだ有機液体肥料を定期的に与えて、ふかふかの団粒構造の土を作るのも効果的です。
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デメリット3:木質化すると見た目が悪い

木質化したクリーピングタイムが地面に広がり、茶色く変色した枝が目立つ。背景では、日本人が困惑した表情で庭を見つめている。自然な庭の景色の中で、植物の劣化が視覚的に際立っている。

何年も同じ場所で育てていると、株元の茎が木の枝のように茶色くゴツゴツと硬くなる「木質化(もくしつか)」という現象が進みます。これが、クリーピングタイムを長年育てている人が直面する大きな悩みの種です。

クリーピングタイムは草ではなく「常緑小低木」に分類されることもあるほど、本質的には木の性質を持っています。そのため、成長して年数が経つにつれて、株の根元付近の茎の表面がコルクのように硬く茶色く変色していきます。木質化が進んだ部分からは新しい葉っぱや新芽が出にくくなり、先端部分にだけ葉が残る状態になります。

結果として、株の中心部分がハゲたようにスカスカになり、美しい緑の絨毯を作りたかったのに、茶色い枯れ枝が目立つ見すぼらしい姿になってしまいます。せっかく庭を綺麗に見せるために植えたグランドカバーが、逆に庭の景観を損なう原因になってしまうのは悲しいですよね。

この木質化は植物の自然な老化現象なので、完全に防ぐことは不可能です。しかし、日頃のメンテナンスで進行を遅らせることはできます。ポイントは、先ほどもお伝えした「定期的な深い刈り込み」です。毎年、花が終わった後や秋に、深く刈り込んで新しい芽の発生を促すことで、株元がスカスカになるのをある程度防ぐことができます。

それでも数年経ってどうしようもなく見栄えが悪くなってきたら、思い切って「株の更新(リフレッシュ)」をするしかありません。健康で青々としている先端の若い枝を10cmほど切り取って挿し木で増やし、それを新しい苗として植え直す(古い株と入れ替える)作業が必要になります。こうして古い株を整理した際、不要になった園芸用品や古い植木鉢がたくさん出てきたら、捨てずにフリマアプリなどを活用してリユースするのも賢いエコな方法ですね。次のガーデニングの資金にもなりますよ。
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デメリット4:寿命が短い

クリーピングタイムは「多年草(または常緑小低木)」に分類されるため、一度植えればチューリップなどの球根植物のように毎年勝手に生えてきて、何十年もその場所で生き続けると思われがちです。しかし、実はグランドカバーとして綺麗に保てる「寿命」は意外と短く、平均して4〜5年程度と言われています。

植物自体が完全に枯死してしまうわけではないのですが、4〜5年も同じ場所で育てていると、株の老化が顕著に現れ始めます。先ほど解説した「木質化」が株全体に広がり、葉がつく面積が極端に減ってしまうのです。また、土の中の栄養分を吸い尽くしてしまったり、根が張りすぎて根詰まりのような状態になったりすることで、株全体の活力が失われていきます。

その結果、植えた最初の1〜3年目は春になると見事なピンクや白の花を一面に咲かせてくれていたのに、4年目以降はまばらにしか花が咲かなくなり、緑の葉のツヤも悪くなってしまいます。「最近なんだか元気がないな」「昔のような綺麗な花の絨毯にならないな」と感じたら、それは寿命が近づいているサインかもしれません。

そのため、「一度庭に植えれば、あとは永久に放置でOK」という夢のようなグランドカバーを探している方にとっては、この短命さは大きなデメリットに感じられるでしょう。美しい景観を長期的に維持するためには、数年おきに親株から挿し木や株分けで新しい苗(子株)を作り、古い株を抜いて土壌を改良し、また新しい苗を植え直すという「株の更新」のサイクルを繰り返す必要があります。

この定期的なリセット作業を「ガーデニングの楽しみの一つ」として捉えられる方には向いていますが、できるだけ庭仕事に時間をかけたくない、一度作ったら終わりが良い、という方には、少しハードルが高い植物かなと思います。

デメリット5:維持管理に手間がかかる

「グランドカバー=植えっぱなしでOK、雑草も生えなくてラク!」と誤解されがちですが、クリーピングタイムを美しい状態のまま維持するためには、年間を通してそこそこのお世話(メンテナンス)が欠かせません。ここまで解説してきたデメリットの総決算とも言えますね。

具体的にどのような手間がかかるのか、季節ごとの作業をリストアップしてみましょう。

季節主な管理作業目的・理由
肥料やり・枯れ枝掃除花付きを良くし、新芽の成長を促すため。
初夏〜梅雨大胆な切り戻し(半分程度に)蒸れや高温多湿による根腐れを防ぐため。
夏〜秋ランナーの整理と形整え他のエリアへの侵食を防ぎ、冬越しに備えるため。

まず春は、花を綺麗に咲かせるための肥料やりと、冬の間に傷んだ枯れ枝の掃除が必要です。そして初夏、花が咲き終わった直後には、最も重要な「切り戻し(剪定)」が待っています。病気や蒸れを防ぐために、咲き終わった花ガラを摘み取りつつ、株全体を半分くらいまで短く刈り込まなければなりません。広い面積に植えていると、この作業だけでかなりの重労働になります。

夏場は、猛暑と乾燥が続くようであれば、朝夕の涼しい時間帯に水やりをする必要がありますし、秋になれば、冬越しに向けて伸びすぎたランナー(茎)を再びカットして形を整える作業が待っています。さらに、他の植物のエリアや小道にまではみ出してきた根をブチブチと引き抜いて回る作業も、年間を通して定期的に行わなければなりません。

また、クリーピングタイムの隙間からどうしても生えてくるしぶとい雑草は、手作業でこまめに抜く必要があります。クリーピングタイムの根を傷つけないように雑草だけを抜くのは、意外と神経を使います。

こうしたこまめなメンテナンスを「週末のいいリフレッシュになる」と楽しめる方には素晴らしい植物ですが、「仕事や家事で忙しくて、休日に草むしりや剪定ばかりしたくない…」という方は、もっと手間のかからない他のグランドカバーを検討した方が、ストレスのない暮らしが送れるかもしれません。もしグランドカバー選びで迷っている場合は、植えてはいけないグランドカバー特集の記事もぜひ参考にしてみてくださいね。

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