庭用人工芝おすすめ3選|造園技能士が選び方・施工費・失敗例を解説

こんにちは。観葉植物のある暮らし、運営者の「ユウスケ」です。

庭の雑草対策や土のぬかるみ解消のために、人工芝の導入を検討している方も多いですよね。でも、いざホームセンターやネットで見ると種類が多すぎて、「結局、自分の庭にはどれを買えばいいの?」と迷ってしまうはずです。

結論から言うと、庭用人工芝を選ぶなら「芝のリアルな見た目」だけで決めてはいけません。透水性・芝丈・耐久性、そして何より「下地や防草シートとの相性」まで確認することが重要です。
この記事では、造園技能士として現場で庭の施工や管理に携わってきた僕が、数ある人工芝の中から用途に合わせて本当に使いやすいものを3タイプに分けて紹介します。まずは、一番知りたい「おすすめ商品」の比較から見ていきましょう。
人工芝おすすめ3選【結論】とプロの評価基準
「おすすめの人工芝」といっても、全員にとっての正解は存在しません。「予算を抑えたい人」「DIYで楽に敷きたい人」「10年以上綺麗に保ちたい人」では、選ぶべき商品が変わるからです。
今回は、造園現場での経験をもとに「①透水性 ②耐久性 ③見た目 ④施工性 ⑤価格」の5項目を基準にし、庭で長期間使うことを前提としたおすすめ3選を厳選しました。
【迷ったらコレ!用途別おすすめ人工芝比較表】
| 商品名 | 向いている人 | 芝丈 | 透水性 | 耐久性 | 価格帯 | プロの評価ポイント |
|---|---|---|---|---|---|---|
| モダンデコ 高密度人工芝 | コスパ・景観重視 | 35mm | ◯ | 中 | 安い | 価格に対する密度と見た目のリアルさが抜群。 |
| アイリスオーヤマ 防草人工芝(現行) | DIY・手軽さ重視 | 30mmなど | ◯ | 中 | 普通 | 裏面に防草シートが一体化。敷く手間が半減。 |
| リアリーターフ (グリーンフィールド) | 耐久性・質感重視 | 25/40mm等 | ◎ | 高 | 高い | 抗菌・遮熱・防静電気。プロ業者が使う最高峰。 |

1. コスパ・景観重視なら「モダンデコ 高密度人工芝」
評価:
ネット通販で圧倒的な人気を誇るのがモダンデコの人工芝です。僕が注目しているのは、その「密度の高さ」。安い人工芝は芝糸がスカスカで下地が見えてしまうことが多いですが、モダンデコは芝糸がぎっしり詰まっており、クッション性が高く見た目も非常にリアルです。
裏面には一定間隔で水抜き穴が開いており、透水性も確保されています。「予算は抑えたいけれど、安っぽく見えるのは絶対に嫌」という方に最もおすすめできる、価格と品質のバランスが取れた商品です。
2. DIY・施工の手軽さ重視なら「アイリスオーヤマ 防草人工芝」
評価:
自分でDIY施工をする方に激推ししたいのが、アイリスオーヤマの「防草人工芝(現行モデル)」です。なんと、人工芝の裏面に防草シートが一体化しています。
通常、人工芝の施工は「防草シートを敷いてピンで留める」→「その上に人工芝を敷いてピンで留める」という2重の手間がかかります。この商品はシートを別で敷く工程を丸ごとカットできるため、DIY初心者にとっては体力的な負担が劇的に減ります。「少しでも楽に、手っ取り早く庭を綺麗にしたい」という方に最適です。
3. 耐久性・質感重視なら「グリーンフィールド リアリーターフ」
評価:
価格よりも「長持ちすること」や「機能性」を優先したいなら、リアリーターフを候補に入れてください。ホームセンターではあまり見かけませんが、僕たちのような造園や外構のプロが現場でよく採用する高品質な人工芝です。
静電気抑制、抗菌、防炎機能に加え、ウレタン製の裏基盤で芝が抜けにくく作られています。メーカー公式でも屋外耐用年数10年程度が目安とされており、初期費用はかかりますが「数年でボロボロになって張り替えるリスク」を極力減らしたい方に向いています。


庭用人工芝を選ぶ5つのポイント
商品を決める際、造園技能士の僕が必ずチェックする5つの基準があります。長期間、庭の環境を良く保つためには以下のポイントを確認してください。

1. 芝丈と密度のバランス
芝丈(パイルの長さ)は30mm〜35mm程度が一番扱いやすいです。短すぎるとクッション性がなく安っぽく見え、長すぎると芝が寝てしまって落ち葉の掃除が大変になります。また、密度が高いほど芝がしっかり立ち上がり、長期間ヘタりにくくなります。
2. 透水性(水はけの良さ)
庭に敷くなら透水性は命です。雨水が抜けない人工芝を敷くと、水たまりができて悪臭やコケの原因になります。裏面に十分な水抜き穴があるか、または面全体で水を通す特殊加工がされているかを必ず確認してください。
3. 耐久性とUV加工
人工芝はプラスチック製品なので、紫外線を浴び続けると色あせたり劣化して千切れたりします。長持ちさせるためには「UVカット加工」が施されているものを選ぶのが鉄則です。
「人工芝にするか、それとも砂利やレンガにするか」で迷っている方は、素材ごとのメリット・デメリットを比較してみてください。庭の環境によってはレンガの方が手入れが楽な場合もあります。
庭レンガのデメリットと対策を造園士が解説
造園技能士が教える「人工芝で失敗する原因」
ここからが本題です。人工芝の施工後、「数年でダメになった」「雑草が生えてきた」というトラブル相談をよく受けますが、実は「人工芝そのもの」が原因であることは少ないのです。
人工芝そのものより「下地」が重要

人工芝の仕上がりと寿命の8割は、目に見えない「下地(土台)」で決まると言っても過言ではありません。足で踏んだ時に沈み込むようなフカフカの土や、水はけの悪い粘土質の土の上に直接人工芝を敷くと、雨の翌日に水が抜けず、最悪な環境になります。
転圧機で地面をカチカチに締め固め、必要に応じて水勾配(水が流れる傾斜)を作ることが、人工芝を長持ちさせる最大の秘訣です。虫が湧くと言われるのも、人工芝のせいではなく、下地に水が溜まってジメジメした環境ができていることが原因です。

継ぎ目と端部処理の甘さから雑草は生える
「防草シートを敷いたのに、人工芝の隙間から雑草が生えてきた」という現場も数多く見てきました。確認すると、シートの「重ね幅」が足りていなかったり、壁際やマンホール周りの「端部の処理」が甘かったりするケースがほとんどです。(出典:農林水産省『雑草対策について』)

防草シートの質をケチったり、隙間を放置したりすると、数ヶ月後にはスギナなどの強力な雑草が人工芝を突き破り、せっかく敷いた芝を自力で剥がしてやり直すという絶望的な労力とリスクが発生します。せっかく抜いた雑草の再発防止・長期間の雑草対策には、厚手で耐久性のある不織布タイプの防草シートが必須です。草むしりを繰り返したくない方は、防草シートも必ずセットで検討してみてください。
しつこい雑草を防ぐ!おすすめの防草シートはこちら人工芝の端から生えてくる手強い夏雑草にお困りの方は、こちらの対策方法も参考にしてください。
夏雑草が止まらない…庭と植物を守る対策方法
DIYと業者施工、どちらが向いている?

「人工芝は自分で敷けるのか、それともプロに頼むべきか」。これもよく聞かれます。結論として、庭の環境によって向き不向きがあります。
| DIYが向いているケース | 業者に頼むべきケース |
|---|---|
|
|
整地から防草シートの密閉、人工芝の継ぎ目を綺麗に合わせる作業は、想像以上に重労働です。特に「排水不良」がある庭は、迷わずプロの業者に下地作りから依頼することをおすすめします。
人工芝の施工費用相場
業者に人工芝の施工を依頼した場合、費用はどれくらいかかるのでしょうか。目安としては、1平米(㎡)あたり5,000円〜12,000円程度が一般的な相場です。

ただし、この金額は「下地の状態」によって大きく変動します。もともと平らで条件が良い庭なら安く済みますが、雑草が茂っていてすき取り(土を削る作業)が必要だったり、残土の処分費用が追加でかかったりする場合は高くなります。必ず複数の業者から見積もりを取り、内訳(整地費用、防草シートの質など)を確認してください。
人工芝だけでなく、防草シートや砂利なども含めて、できるだけ費用を抑えて庭づくりをしたい方はこちらの記事も参考にしてください。
お金をかけない庭づくりが出来る!雑草対策からデザイン例まで紹介
人工芝のデメリットと10年後
人工芝を選ぶ際は、購入時の綺麗さだけでなく「寿命を迎えた後のこと」も必ず考えておきましょう。
高品質な人工芝なら耐用年数は10年程度と言われますが、これは「10年間ずっと新品同様」という意味ではありません。日差しや歩行による摩耗で、芝が寝てしまったり色あせたりと、経年劣化は確実に進みます。

最も厄介なのは、寿命がきて剥がした後の処分です。土や砂が絡みついた巨大で重いプラスチックの塊になるため、多くの自治体では一般の燃えるゴミや粗大ゴミとして簡単には捨てられません。産業廃棄物として業者に処分を依頼する必要があり、撤去費用がかかることを念頭に置いておきましょう。
植物と人工芝を組み合わせる庭づくり
最後に、植物愛好家の視点からお伝えしたいことがあります。人工芝は手入れを楽にしてくれますが、植物を育てるための土台ではありません。「植物を植えるスペース(花壇など)」と「人工芝を敷くスペース」を明確に分ける設計が、管理を一番楽にするコツです。木の根元ギリギリまで人工芝で塞いでしまうと、追肥ができず植物の生育に悪影響が出ます。

また、真夏の直射日光で人工芝の表面温度はかなり高くなります。夕方の水やり時に人工芝へ打ち水をしてあげるのは、表面温度を下げる対策として有効です。ただし、植物の「葉焼け」は光の強さや水切れなど複数要因があるため、打ち水だけで防げるわけではなく、遮光ネットや鉢の移動など別の対策も必要になります。

子どもやペット(愛犬)が人工芝の上で遊ぶ場合は、特に夏の暑さ対策が重要になります。ベランダや庭での工夫についてはこちらをご覧ください。
ベランダドッグランの作り方!愛犬も喜ぶ人工芝DIYや暑さ対策
まとめ
庭用人工芝のおすすめ商品と、造園技能士の視点からの失敗しない選び方について解説しました。内容を振り返ります。

- 目的別に「モダンデコ」「アイリスオーヤマ(現行)」「リアリーターフ」を比較して選ぶ
- 芝の見た目だけでなく、透水性や耐久性を必ずチェックする
- 人工芝そのものよりも「下地の水はけ」と「防草シートの隙間処理」が寿命を決める
- 広さや土の状態で、DIYか業者施工かを冷静に判断する
人工芝をうまく取り入れれば、過酷な草むしりから解放され、空いた時間でお気に入りの植物の手入れを楽しむことができます。ぜひご自身の庭の環境に合った人工芝を選んで、快適な庭づくりを進めてくださいね!
























