こんにちは。観葉植物のある暮らし、運営者のユウスケです。

お庭の目隠し費用を賢く抑える方法。プロが教える安全で温かみのある庭づくり

お庭に植物と触れ合えるプライベートな空間を作りたくて、庭の目隠しを安く済ませる方法を探していませんか。外構業者から出てきた見積もりを見て、「ただ目隠しをしたいだけなのに、どうしてこんなに高いんだろう?」と驚かれた方も多いはずです。

目隠しフェンスの見積もり書を見て高すぎる費用に驚き、悩んでいる人

少しでも費用を抑えようと、ホームセンターで安い資材を探したり、DIYでの設置を検討したりする気持ち、すごくよく分かります。結論から言うと、目隠しフェンスを安く設置するなら、フェンスそのものを一番安い商品にするより、「隠す場所を絞る」「フェンスと植栽を組み合わせる」「必要な部分だけ高性能なフェンスにする」の3つが大きなポイントです。僕自身、Candy bearで庭の手入れに伺うと、「できるだけ安く目隠ししたい」というご相談をよく受けます。僕が現場を見るときは、まずフェンスの長さではなく、道路や隣家からどこに視線が入るかを確認します。次に、リビングの窓・ウッドデッキ・庭で過ごす場所など、実際に人がいる位置から外を見ます。そこで必要な部分だけを隠すと、最初に考えていたよりフェンスの距離を短くできることがよくあります。安くする場所を間違えて安全性まで削ってしまうと、台風などで倒壊して結局後から高くついてしまうこともあるので注意が必要です。今回は、造園技能士の視点から、庭の目隠し費用をどこで削り、どこにお金をかけるべきかをお話しします。植物を育てる環境を守りつつ、賢く安全に目隠しをするためのヒントにしてみてくださいね。

  • 庭の目隠し費用を根本的に抑える具体的な設計アイデアや選び方がわかる
  • 安く済ませようとして絶対に削ってはいけない基礎や耐風性能の注意点がわかる
  • フェンスだけに頼らず、植物を活用して自然に目隠しをする方法がわかる
  • 業者に見積もりを依頼する際、価格の妥当性を見極めるためのチェックポイントがわかる

庭の目隠しを安くする7つの方法

庭の目隠しを安くしたいと考えたとき、多くの方は「一番安いフェンスはどれか」を探し始めます。しかし、プロが現場で費用を抑える提案をする時は、商品選びよりも先に「設計(プランニング)の工夫」から入ります。費用を抑えるための方法を一目で比較できるように、まずは以下の表にまとめました。

費用を抑える最大のコツは安い商品を選ぶことではなく、設計(プランニング)を工夫することであるというプロの視点。
方法初期費用目隠し効果手入れの手間おすすめの使い方
メッシュフェンス境界線の明示や植物を這わせるベース
部分的な目隠しフェンス道路・リビング前など視線が集中する場所
フェンス+植栽中〜高必要自然な景観と植物を楽しみたい庭
生垣緑を重視し、手入れも楽しめるお庭
DIY施工低〜中商品次第必要DIY経験があり、時間と労力をかけられる方
業者施工中〜高商品次第耐久性や安全性を最優先に確実性を求める方

それでは、具体的に予算を賢く削るための7つの方法を、現場のリアルな視点を交えながら詳しく解説していきます。

目隠しする場所を必要な範囲に絞る

庭全体を囲うのではなく、リビングの窓の前など本当に視線が気になる必要な場所だけに絞って目隠しをする工夫。

僕がお庭の目隠しの相談を受けたとき、まず最初に確認するのは「何メートルのフェンスを建てるか」ではなく、「どこから、誰の視線が入ってきているか」です。多くの方は、プライバシーを守りたい一心で、敷地の境界線すべてをぐるっと背の高い目隠しフェンスで囲おうとします。しかし、それをやってしまうと材料費も基礎工事費も跳ね上がり、あっという間に数十万円、場合によっては百万円を超える見積もりになってしまいます。

実際のところ、視線の起点というのは限られていることがほとんどです。「道路を歩く通行人からの視線」なのか、「隣家の2階の窓から見下ろされる視線」なのか、あるいは「自分がリビングのソファに座っている時に目が合う視線」なのか。まずはご家族で庭やリビングに立ち、どこからの視線が一番ストレスになっているかをピンポイントで特定してみてください。僕が現場でよくご提案するのは、リビングの大きな掃き出し窓の前や、ウッドデッキの正面など、本当に隠したい幅3〜4メートル分だけをしっかりと目隠しする方法です。それだけで家の中のプライバシーは十分に守られ、残りの十数メートル分の高額なフェンス代をまるごと削ることができます。

見えない場所や気にならない場所まで過剰に隠さないことが、費用を抑える最大のコツです。必要な範囲だけに絞ることで、浮いた予算を質の良いフェンス素材に回したり、素敵な植物を購入する資金に充てたりと、お庭全体の満足度を高めることにも繋がります。

フェンスの高さを必要以上に上げない

フェンスは高さを上げると風の抵抗を受け基礎工事費が跳ね上がるため、しゃがんだ視線や座った視線など現場で必要な高さを確認する。

目隠しフェンスは、高さを上げるほど本体だけでなく、柱や基礎などの仕様も変わる場合があり、費用が大きくなりやすくなります。フェンスの背を高くすればするほど、風の抵抗(風圧)を強く受けるようになるため、それを安全に支えるための「太くて頑丈な柱」や「深く大きな基礎コンクリート」が必要不可欠になるからです。フェンス本体の価格差以上に、この見えない基礎工事の手間と材料費が大きくのしかかってきます。

「とりあえず安心だから一番高い2メートルで」と安易に決めてしまう前に、本当にその高さが必要か、現場でしっかりとシミュレーションしてみましょう。例えば、庭でしゃがんだ状態の視線を遮りたいのか、リビングに座った状態の視線を遮りたいのかで必要な高さは変わります。道路や隣地との高低差も含めて、実際の視線を確認して決めましょう。もしご自宅の敷地が道路よりも50センチ高い位置にあるなら、フェンス自体は1.2メートルほどの低めのものでも、道路を歩く人からは十分な目隠しになります。

やみくもに高さを上げると、圧迫感が出て庭が狭く感じられたり、日当たりが悪くなって植物の生育に悪影響を与えたりすることもあります。必要最低限のジャストな高さを見極めることは、安全性を保ちながらコストを大幅にカットし、さらに植物にとっても快適な環境を維持するための極意だと言えます。

豆知識:段ボールやベニヤ板を実際に庭で立ててみて、家の中からどう見えるか、外からどう見えるかをテストしてみると、無駄のない最適な高さを正確に割り出すことができますよ。

メッシュフェンスと目隠しフェンスを使い分ける

家の正面には木目調フェンス、見えない裏庭には安価な網状フェンスを使うなど、素材を適材適所で使い分けて予算を下げる工夫。

敷地全体を囲う必要がある場合、すべてを同じグレードの高級な目隠しフェンスで統一する必要は全くありません。ここでおすすめしたいのが、適材適所でフェンスの種類を変える「ハイブリッド設計」という手法です。この方法は、見た目の美しさとコストダウンを両立させるために、プロの外構業者も非常によく使うテクニックです。

例えば、建物の正面やリビング前など「家の顔」になる目立つ部分には、デザイン性が高くしっかり視線を遮る木目調の目隠しフェンスや、耐久性の高いアルミルーバーフェンスを採用します。一方で、隣家の外壁しか見えないような家の裏側や、ただ敷地の境界線をはっきりさせたいだけの犬走り(家の側面の細い通路)には、比較的安価なスチール製メッシュフェンスを採用するのです。メッシュフェンスは風通しが抜群で圧迫感もなく、日差しも遮らないため、裏庭の日陰になりがちな場所の環境維持にも役立ちます。

目隠しフェンスだけでなく、庭全体をリフォームする場合の費用も知りたい方は、庭のリフォーム費用相場【2026】造園技能士が教える失敗しないコツの記事も参考にしてみてください。お金をかける場所と抜く場所のメリハリをしっかりとつけることで、全体の予算を驚くほどスリムにしつつ、洗練された外観を作ることができます。

植物と組み合わせて視線を遮る

人工物だけでなく、手前にシンボルツリーを植えることで視線をそらし、圧迫感のない心地よい空間を作る方法。

植物のある暮らしを楽しむなら、フェンスという人工物だけで完全に視線をシャットアウトするのではなく、庭の植栽(樹木や草花)をうまく目隠しに利用しない手はありません。無機質な壁に囲まれるよりも、風に揺れる緑越しに外の景色を感じられるお庭の方が、ボタニカルライフとしては圧倒的に心地よい空間になります。

フェンスの設置範囲を減らし、植栽と組み合わせることで費用を抑えられる場合があります。例えば、道路からリビングが丸見えになってしまう動線上に、シンボルツリーとなる木を1本植えたり、寄せ植えの大きな鉢を配置したりしてみましょう。人間の目には、無意識に手前にある目立つものにピントを合わせる性質があります。視線を植物に誘導することで、窓への視線を和らげる効果が期待できます(アイストップ効果)。

また、メッシュフェンスをベースにして、そこにモッコウバラやアイビーなどのつる性植物を這わせ、数年かけて緑の壁(生垣)に育てていくという楽しみ方もあります。完全に隠しきらなくても、「見えにくくする」というアプローチを取り入れることで、高額な目隠しフェンスへの依存度を下げ、自然で柔らかなプライベート空間を作ることができるんです。

要点:人工物のフェンスと自然の植物を組み合わせることで、圧迫感のないナチュラルな目隠しになり、結果的に外構費用を抑える設計が可能になります。

既存のブロックや構造物を活用する

もし、お隣との境界線や道路側にすでにコンクリートブロックの塀がある場合、それを土台として再利用できれば、新しく基礎を作るための大掛かりな穴掘り(掘削)や、出た土を捨てる費用(残土処分費)が丸ごと浮くことになります。費用を抑える上で、これは非常に大きなメリットになります。

プロの業者は、専用のダイヤモンドカッターを使って既存のブロックに綺麗な円柱状の穴を開ける「コア抜き」という工法を使うことができます。条件が合えば、既存ブロックを活用して新たな基礎工事を減らせる場合があります。ブロックの上に直接フェンスの柱を差し込んで固定できるため、大幅なコストダウンに繋がるのです。

ただし、ここで最も注意しなければならないのが「既存ブロックの安全性」です。見た目は綺麗でも、長年の雨水浸透で内部の鉄筋が錆びていたり、そもそも鉄筋が入っていなかったりするブロック塀に、重くて風の抵抗を受けやすい目隠しフェンスを乗せるのは非常に危険です。強風時にブロックの根元からバタンと倒壊する恐れがあります。ご自身で「ブロックがあるから安くできる!」と判断せず、必ずプロにブロックの状態を診断してもらってから、コア抜き工事が可能かどうかを判断してください。

DIYは材料費だけでなく施工難易度を見る

フェンスの基礎作りは想像以上の重労働であるため、難しい基礎づくりだけを業者に頼む分担作業(ハーフDIY)をすすめるアドバイス。

費用を限界まで安く抑えるために、ホームセンターやネット通販で材料を買ってきて、自分の手でDIYに挑戦しようと考える方も多いと思います。確かに、業者に依頼する際の人件費(施工費)や業者の利益分をカットできるため、材料費だけを比較すれば、DIYは施工費を抑えられる可能性があります。

しかし、目隠しフェンスのDIYは、皆さんが想像している以上に重労働で、施工難易度が非常に高い作業です。特に難しいのが基礎作りです。固い地面を規定の深さまで掘り、重いコンクリートを水と混ぜて練り上げるだけでも大変な肉体労働です。さらに、柱を垂直に固定し、基礎が固まるまで位置を正確に保つ作業は、少しでも傾くと後からパネルが綺麗にはまらなくなるため、プロのような緻密さが要求されます。

また、専用の工具(水平器、モルタルを練るトロ舟、電動ドライバーなど)を新しく買い揃えたり、採寸ミスで材料を買い直したり、何日も貴重な休日を潰したりすることを考えると、「時間と労力」という見えないコストがかなりかかっています。「ただ安く済ませたいから」という理由だけで基礎工事からのフルDIYに挑むと、途中で挫折してしまうリスクもあります。難しい基礎や柱立てだけ業者に依頼し、パネルの取り付けだけ自分で行う「ハーフDIY」という選択肢も視野に入れておくと安心です。

複数の業者から見積もりを取る

外構工事の費用というのは、依頼する業者によって本当にまちまちです。どこに頼むかによって、同じような仕上がり・同じような材料を使っても、数十万円の差が出ることがあります。だからこそ、庭の目隠し費用を適正に抑えたいなら、複数の会社から「相見積もり」を取ることが絶対に欠かせません。

例えば、家を建ててくれたハウスメーカーにそのまま外構もお願いすると、窓口が一つで打ち合わせが楽だというメリットはあります。しかし、ハウスメーカー経由では、施工業者への発注に加えて管理費や諸経費などが含まれる場合があり、直接専門業者に依頼するより高くなるケースがあります。最初から1社に絞り込んでしまうと、その見積もりが高いのか安いのか、妥当な金額なのかを判断する基準が持てません。

地元の外構専門業者や造園業者など、2〜3社から見積もりをもらって見比べることで、自分の家の庭の条件での「正確な相場感」が掴めます。また、見積もり依頼の際に「予算は〇〇万円で、風通しの良い庭にしたい」と要望を伝えてみてください。ただ言われた通りのフェンスを見積もる業者ではなく、「それなら植栽と組み合わせて費用を抑えましょう」と、プロならではのコストダウン提案をしてくれる良心的なパートナーを見つけるチャンスになります。

目隠しフェンスを安くするときに削ってはいけない部分

ここまで「どうやって安くするか」という設計の工夫をお伝えしてきましたが、ここからは逆に「絶対に削ってはいけない部分」についてお話しします。コストダウンばかりに気を取られて安全性を犠牲にしてしまうと、大きな事故に繋がり、結果的に取り返しのつかない出費を招くことになります。

基礎と柱

見えない部分である基礎と柱の強度は絶対に削ってはいけない。手抜き工事は台風時の倒壊など重大な事故に繋がるという警告。

フェンスを設置する際、目に見えない部分ですが一番お金をかけてしっかり施工すべきなのが「基礎」と「柱」です。DIYのネット記事などで「ブロックを少し埋めてコンクリートを流せば大丈夫」と一律に語られることがありますが、これは非常に危険です。フェンスの基礎寸法は、フェンスの高さや製品仕様、地盤条件、風の影響などによって変わります。DIYでは「30cm掘れば大丈夫」のように一律に考えず、製品メーカーの施工説明書や施工基準を確認しましょう。

メーカーが発行している製品の施工基準には、「この高さのフェンスで、この強風地域なら、基礎のコンクリートブロックはこれくらいの大きさ・深さが必要」という細かな規定が明確に記されています。ここを自分流に解釈してコンクリートの量をケチったり、掘る深さを浅くしたりすると、地盤をしっかり掴むことができず、強風が吹いたときに根元からフェンスが倒れる原因になります。基礎は、一度埋めてしまうと後からやり直すのが最も大変な部分ですので、予算を削る対象から必ず外してください。

基礎工事を手抜きすると、フェンスが傾くだけでなく、倒壊してお隣の車や家屋を傷つける損害賠償問題に発展する可能性があります。安全に関わる土台部分は、プロの基準に厳密に従いましょう。

耐風性能

目隠し目的のフェンスは、視線を遮るために板と板の隙間が少なくなっています。そのため、パネル部分全体が巨大な「帆」のようになり、風の抵抗をダイレクトに受け止めることになります。台風や春先の突風が吹いた時、この強烈な風圧に耐えられないフェンスは、根元から折れ曲がったりパネルが吹き飛んだりして凶器に変わってしまいます。

フェンスメーカーのカタログや施工説明書には、製品ごとに耐風圧性能が示されている場合があります。高尺フェンスなどを選ぶ場合は、見た目や価格だけでなく、必要な耐風圧性能と施工条件を確認しましょう。特に、周囲に風を遮る建物がない高台や、ビル風が吹き抜けるような場所では、標準仕様ではなく、柱を太くしたり柱の間隔を狭めたりする「強風地域向け仕様」で施工する必要があります。

また、設置が簡単な「置くだけフェンス」も人気ですが、足元が完全に固定されていないため、強風で倒れた先に人や車、窓ガラスなどがある場所では特に注意が必要です。台風の接近が予測される場合は、あらかじめパネルを取り外して寝かせておくなどの運用カバーが必須になります。

既存ブロックの安全性

既存の劣化したブロック塀に重いフェンスを乗せるのは非常に危険であり、必ずプロに安全性を診断してもらうよう呼びかける注意喚起。

「既存のブロックや構造物を活用する」の項目でも触れましたが、今あるブロック塀の上にフェンスを設置して費用を浮かせようとする場合、その土台となるブロック自体の安全性が絶対条件となります。

建築基準法などの基準に適合しているか、既存ブロック塀の状態を確認する必要があります。例えば、高さ1.2メートルを超えるブロック塀には、一定間隔で「控え壁(塀を支えるための補助の壁)」を設けることが法律で義務付けられています。こういった基準を満たしていないブロック塀や、目視でひび割れが多数確認できるような劣化したブロック塀に、さらに背の高いフェンスを継ぎ足すような工事は、地震や強風時の倒壊リスクを極端に高めてしまいます。

安全確認のひとつの目安として、公的な資料を参考にするのも重要です。(出典:国土交通省『ブロック塀の点検のチェックポイント』)プロの業者が「この古いブロックには施工できません」と判断した場合は、無理にお願いするのではなく、潔く古いブロックを解体して新しく安全な基礎を作り直す方が、長い目で見れば確実で安全な選択になります。

地域の風・雪などの条件

日本全国、どこでも同じカタログ通りの仕様でフェンスを建てて良いわけではありません。お住まいの地域の気候や自然環境によって、フェンスにかかる負荷は大きく変わります。

例えば、台風の通り道になりやすい沿岸部にお住まいなら、通常よりもワンランク上の耐風圧強度を持った製品を選んだり、塩害に強い素材(アルミなど)を選んだりする必要があります。また、雪がよく降る地域なら、屋根から落ちてくる雪の重み(雪圧)や、除雪時にフェンスに雪を押し付けてしまう力に耐えられる構造を考えなければなりません。

こういった「地域特有の自然環境」に対する適切な対策は、資材の価格だけをネットで調べていてもなかなか見えてこない部分です。安さばかりを追求して環境に合わないフェンスを立ててしまうと、ひと冬越えただけで曲がってしまった、という失敗も起こり得ます。だからこそ、その土地の気候や風土を熟知している地元のプロのアドバイスを聞くことが、結果的に無駄な修理費を防ぐことに繋がります。

植物のある庭なら「フェンス+植栽」もおすすめ

このブログを読んでくださっている植物好きの皆さんには、無機質なフェンスだけで庭を覆ってしまうのではなく、「フェンス+植栽」の合わせ技で目隠しをするアプローチを強くおすすめします。

すべてをフェンスで隠そうとすると費用がかさみますが、ベースとなるフェンスは圧迫感のない低めのものや、風通しの良いメッシュフェンスにしておき、リビングの窓の正面など視線が気になるポイントにだけ樹木を植えることで、自然な目隠しが完成します。その地域の気候に合い、成長後の大きさを想定できる常緑樹を選ぶのがポイントです。

ただし、植物を植えればすべて解決、というわけではありません。植物で目隠しする場合は「今の大きさ」ではなく「数年後の大きさ」を考えて植えることが大切です。成長が早すぎる樹木を選ぶと、毎年の剪定費用や落ち葉の掃除の手間など、見えない維持管理コストがかかってきます。植物の手入れを楽しむ時間を持てる方には最高の選択肢ですが、忙しくて管理が難しい方は、初期費用をかけてでも手入れ不要のフェンスを選ぶ方が、後々の負担が少なくて済みます。ご自身のライフスタイルと相談して、最適なバランスを見つけてみてください。

目隠しフェンスの素材を比較

網状フェンス、天然木、樹脂、アルミなど、それぞれのフェンス素材の価格帯と手入れの有無に関する比較と目安。

目隠しフェンスには様々な素材があり、それぞれ価格や特徴が異なります。初期費用の安さだけでなく、設置後のメンテナンスの手間も含めて選ぶことが、本当の意味でのコストダウンに繋がります。

素材価格感目隠し効果メンテナンスの手間
スチールメッシュ低め低い(ほぼ見通せる)比較的少なめ(傷からのサビに注意)
アルミ形材中〜高商品による(完全目隠し〜ルーバーなど)少なめ(サビに強く再塗装不要)
樹脂・人工木中〜高商品による(隙間幅を選べる)比較的少なめ(熱による反りに注意)
天然木(木製)低〜中設計次第で自由自在手入れが必要(防腐塗装などが必須)

例えば、長期間使うことを考えるなら、初期価格だけでなくメンテナンス費用まで含めて比較したい素材の一つがアルミです。アルミ製のルーバーフェンスなどは、雨に濡れてもサビにくく、シロアリの心配もありません。一方で、ホームセンターで比較的価格を抑えやすい木製ラティスなどを購入した場合、初期費用は安く済みますが、定期的な防腐・保護塗装などのメンテナンスが必要になります。これを怠ると数年で腐食してしまい、やり直しの撤去費用などがかさんでしまいます。

結局どの方法が向いている?庭の目隠し費用を抑える選び方

限界まで安くしたい方、植物を楽しみたい方など、それぞれのニーズや環境に合わせた最適な目隠しフェンスの選び方。

ここまで様々な方法や素材をご紹介してきましたが、「結局、自分の家にはどの方法が一番合っているの?」と迷ってしまう方もいるかもしれません。そこで、ご自身のニーズや環境に合わせて、どの目隠し方法を選ぶべきかの目安をまとめました。

  • とにかく初期費用を限界まで抑えたい方:
    必要な部分(リビング前など)だけを隠すハイブリッド設計を採用し、見えない部分は安価なスチールメッシュフェンスにする。
  • DIYの作業自体を楽しめる方:
    材料費を抑えるためにDIYに挑戦。ただし、基礎や柱の水平出しなど、難易度の高い部分だけをプロに任せる「ハーフDIY」も検討する。
  • 植物をたくさん植えて庭いじりを楽しみたい方:
    フェンスの設置距離を短くし、その地域の気候に合った常緑樹や、メッシュフェンス+つる性植物などの「フェンス+植栽」をメインにして自然な目隠しを作る。
  • 休日は忙しく、今後の手入れやメンテナンスを減らしたい方:
    初期費用は少し高くなっても、腐食やサビの心配がなく、塗り直しの手間がかからない「アルミ製フェンス」や「樹脂製フェンス」を選ぶ。
  • 台風の通り道や風の強い高台にお住まいの方:
    価格の安さよりも「耐風圧性能」を最優先し、風の抜け道があるルーバータイプを選び、柱の太さや基礎を強風地域仕様でプロに強固に施工してもらう。

予算をどう振り分けるかは、皆さんのライフスタイルによって正解が異なります。ご自身が一番優先したいポイント(価格、手間、安全性、デザイン)を明確にすることで、後悔のない目隠し計画を立てることができますよ。

外構の工夫についてもっと幅広くアイデアを知りたい方は、外構をおしゃれに!費用を抑え失敗しない庭づくり術の記事も併せてご覧いただくと、より理想のお庭に近づくヒントが見つかると思います。

プロに依頼するなら見積もりでここを見る

複数業者から見積もりを取り、基礎工事の費用、古い塀の処分費、耐風性能などの内訳をしっかり確認するための要点

ご自身の庭の状況で一番安く、かつ安全に目隠しをする方法を見つけるには、複数の業者から見積もりをとって比較することが大切です。しかし、出てきた見積もり書を見るとき、トータルの「一番下の金額」だけで業者を決めてしまうのは危険です。

外構費用は、以下のような要素によって大きく増減します。見積もり書の内訳をしっかりと確認し、疑問点があれば遠慮なく業者に質問してみましょう。

費用を左右する条件や項目理由とチェックポイント
フェンスの高さと設置距離高さが高く、距離が長いほど、材料費・施工費・基礎の規模が大きくなり費用が増える。
既存フェンス等の撤去の有無古い塀などを壊す場合、解体したフェンスやブロックの処分費などが別途発生する。
地面の掘削と残土処分新しく基礎を作るために土を掘り、出た土(残土)を搬出・処分する費用がかかる。
高耐風仕様などの製品グレード地域の風条件に合わせて柱を太くしたり間隔を狭めたりすると、部材費と施工手間が増える。
現場の搬入・作業スペース重機が入らない狭い場所や段差がある場所では、手作業が増え小運搬費などが加算される。

「このフェンス本体の割引率が高いから安い」と判断するのではなく、見えない基礎工事費や処分費、そして何より「安全性(耐風圧などの仕様)」がしっかり担保された見積もりになっているかを見極めることが、優良なプロを選ぶポイントです。

まとめ

必要な場所だけを隠す、高さを上げすぎない、素材を使い分ける、植物の力を借りる、基礎は妥協しないという5つの大切な約束。

庭の目隠し費用を賢く抑えながら、安全で快適な植物のある空間を作るためには、以下のポイントを意識してみてください。

  • ① 隠す場所を絞る: 実際の視線を確認し、敷地全体ではなく必要な範囲だけを目隠しする。
  • ② 必要以上に高くしない: しゃがんだ時、座った時など、実際の視線の高さに合わせて最適な高さを決める。
  • ③ メッシュと目隠しを使い分ける: 見えない部分は安価なフェンスにするなど、適材適所でハイブリッド設計にする。
  • ④ 植栽と組み合わせる: フェンスの距離を減らし、アイストップ効果のある植物を取り入れて自然に遮る。
  • ⑤ 基礎・柱・耐風性能は削らない: 安全に関わる土台や風への対策は、製品の基準に従い絶対に妥協しない。
  • ⑥ 相見積もりで比較する: 複数業者の見積もり内訳(基礎工事費や処分費など)を比較し、適正な相場を把握する。
賢く設計を工夫すれば費用を抑えながら安全で心地よいプライベート空間が作れるというまとめのメッセージ

庭の目隠しは、ただ安い材料を買ってきて壁を作れば良いというものではありません。自分の庭のどこからの視線が気になるのか、どこにお金をかけてどこを削るのかをしっかりプランニングすることこそが、一番確実なコストダウンの方法です。まずは現場に立って、実際の視線をチェックすることから始めてみてくださいね。素敵なプライベートガーデンが完成することを応援しています!

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