彼岸花を植えてはいけないは本当?毒・風水・縁起の悪い理由を解説

庭の手入れをしているときや、ふと彼岸花について調べていて、「彼岸花 植えてはいけない」という言葉を目にしたこと、ありませんか?真っ赤な花がすごく印象的で神秘的ですよね。でも、その「植えてはいけない」と言われる背景には、いったいどんな理由があるのでしょうか。僕自身も最初はすごく気になったのを覚えています。
結論から言うと、彼岸花は「絶対に庭に植えてはいけない植物」ではありません。
園芸店でも普通に球根が売られていますし、鉢植えや花壇で楽しんでいる方もたくさんいます。ただ、「植えてはいけない」とウワサされるのには、お墓に多いことから生まれた文化的なイメージや、球根の「毒性」、そして植える場所によっては管理しにくいという現実的な理由があるんです。
この記事では、「縁起が悪いのはなぜ?」という疑問にお答えしつつ、彼岸花を庭に植えるときの注意点や、意図せず生えてきたときの対処法を、僕の造園現場での経験も踏まえて分かりやすく解説していきますね。
- 彼岸花は絶対に植えてはいけない植物ではない
- 縁起が悪いと言われる背景には、墓地や花葉の生態が関係している
- 球根には毒があるため、小さな子どもやペットがいる家庭は注意が必要
- 庭に突然咲いたときの安全な対処法と防草対策
彼岸花を植えてはいけないと言われる理由


彼岸花が「植えてはいけない」とされる背景には、昔からの風習やイメージ、そして植物としての特徴が関係しています。まずは「縁起が悪い」と言われがちな3つの理由から見ていきましょう。
縁起が悪いと言われる3つの背景
1. 墓地やお寺に多く植えられている
これが一番イメージが強いかもしれませんね。彼岸花は昔から、墓地やお寺の周辺によく植えられてきました。これは、彼岸花の球根に毒があることを利用して、土葬の時代にモグラやネズミから遺体を守るためだったと言われています。実用的な知恵だったのですが、見かける場所がお墓だったため「死に関係する花」という印象が定着してしまいました。
2. お彼岸の時期に咲き、赤い色が血を連想させる
鮮やかな赤い花色や、ちょうど秋のお彼岸の時期に咲くこと、そしてお墓などで見かけることが重なり、死や別れを連想する花として捉えられるようになりました。
3. 花と葉が同時に存在しない
彼岸花は、秋に花が咲いて枯れ落ちた後に、緑の葉が出てくるというちょっと変わった生態をしています。花と葉を一緒に見ることができないため、「すれ違い」や「永遠の別れ」の象徴だと、昔の人は切なく感じたようです。
毒性があるため植える場所には注意
縁起の話だけでなく、彼岸花には現実的に気をつけるべき理由があります。それは「毒」です。
含まれる毒成分「リコリン」
彼岸花は、球根を中心に全草に「リコリン」などのアルカロイド系の毒素を含んでいます。特に球根に多く、厚生労働省の資料でも有毒植物として注意喚起されています。
誤食や子ども・ペットの危険
もし食べてしまうと、嘔吐や下痢、ひどい腹痛を引き起こします。ノビルやタマネギなどの野菜と間違えて食べてしまう事故が時々起きているんです。特に、何でも口に入れてしまう小さなお子さんや、庭で土を掘って遊ぶのが大好きなワンちゃんがいるご家庭では、誤飲防止に最大の注意が必要です。
僕も庭仕事中、愛犬が土を掘り返しそうになって「うわ…やめて!」と思わず手が止まったことがあります。そういう心配があるご家庭は、あえて庭に植えないほうが安心かもしれませんね。
庭の安全な管理方法や、その他の雑草・害獣対策についてもっと知りたい方は、こちらの総合ガイドも合わせて読んでみてくださいね。
彼岸花は縁起が悪いだけではない
怖い話ばかりしてしまいましたが、彼岸花には「縁起がいい」とする見方や、昔の人の暮らしを支えた重要な役割もあるんです。
畦道や墓地に植えられてきた実用的な背景と害獣対策
先ほどお墓の話をしましたが、田んぼのあぜ道にも彼岸花はよく咲いていますよね。これも、球根の毒性を利用して、モグラやネズミがあぜ道に穴を開けて田んぼが崩れるのを防ぐために植えられていたと伝えられています。生活を支える作物を守る、頼もしい存在だったんですよ。
曼珠沙華という縁起の良い呼び名
彼岸花の別名「曼珠沙華(マンジュシャゲ)」。仏教文化では「天上に咲く花」という意味があり、これを見る人の悪行を取り除く吉祥的なイメージがあるんです。本来はとても縁起の良い花なんですよね。
日本各地で「死人花」「天上花」「狐花」など色々な呼び名があるのも、それだけ彼岸花が昔から日本人の生活文化に深く関わってきた証拠かなと思います。
庭に彼岸花を植えるなら注意したい場所
造園の仕事でいろいろなお庭を見ていると、彼岸花そのものを嫌がるというより、「植える場所を間違えて管理に困った」という相談のほうが実は多いんです。庭で楽しむなら、植える場所をしっかり考えましょう。
子どもやペットが触れやすい場所・通路・玄関周辺
やはり毒性があるので、子どもが走り回るエリアや、犬が遊ぶスペースには植えないのが鉄則です。玄関や人がよく通る通路際も、花が咲いた時は綺麗なんですが、うっかり踏んでしまったり、子どもが触りやすかったりするので、花壇の奥の方や鉢植えで管理する方が安心です。
家庭菜園の近く
家庭菜園の野菜を植えているスペースのすぐ隣には植えないよう、完全に区画を分けてください。球根が野菜と混ざって誤食するリスクを減らすためです。
風水・家相を気にする場合
彼岸花の縁起については、風水や家相の考え方から気になる方もいるでしょう。ただし、これは科学的に効果が確認されたものではなく、あくまで風水・家相における考え方として捉える必要があります。「赤い色は火の気で魔除けになる」という見方や、「玄関には向かない」という見方など様々なので、あまり縛られすぎず、庭のバランスを見て決めるのが良いと思います。
彼岸花を植える時期と育て方
もし鉢植えや安全な花壇で彼岸花(リコリス)を楽しみたい場合の、基本的な育て方です。
植え付け時期と日当たり・水はけ
7〜9月頃が植え付けの目安です。球根は深く埋めすぎず、球根の大きさや植える場所に合わせて植え付けます。市販の球根を買う場合は、購入先の植え付け方法を優先しましょう。日当たりが良く、水はけの良い場所を好みます。
ちなみに、ヒガンバナは植え付けたその年には花が咲かないこともあるので、のんびり見守ってあげてくださいね。
花後の葉はすぐ切らない
花が終わった後、秋から春にかけて細い葉が伸びてきます。この葉は光合成をして球根にエネルギーを蓄える役割があるので、まだ緑色で元気なうちは切らないでください。葉が完全に枯れたら、地際で切り取り、自治体のルールに従って処分します。
庭に勝手に生えてきた彼岸花はどうする?
「植えた覚えがないのに、庭の隅に突然咲いていた!」というケース、実はよくあります。
植えた覚えがない場合
ヒガンバナは日本では主に球根の分球によって増える植物なので、「以前から土の中にあった球根が残っていた」可能性が高いです。見つけたときは慌てず、ご自宅の環境に合わせて対応しましょう。
残す場合
花や茎に触れただけでかぶれるような植物ではありません。庭の端で誰も触らない場所なら、そのまま季節の風景として見守っても大丈夫です。


掘り取る場合・子どもやペットがいる場合
庭の雰囲気に合わないときや、子どもやペットの誤食が心配な場合は、スコップで根元から抜き取ります。球根が残っていると来年もまた芽を出すので、深めに掘るのがコツです。
僕自身も庭仕事で球根を傷つけた経験があり、それ以来、球根類を掘り起こすときは、汁が皮膚や目に入らないよう必ず厚手の手袋を使うようにしています。
自分で球根を深く掘り起こすのは大変だし、庭木や他の雑草もまとめて綺麗にしたいな…と感じるなら、プロに相談してみるのも一つの方法です。
庭全体の草木整理や厄介な植物の抜根など、自力でやるには少しハードルが高い作業も頼めます。まずは無料見積もりで料金相場を知っておくと安心ですよ。(※対応エリアや加盟店により、出張費3,000円が必要な場合があります)
庭木1本からプロにおまかせ【剪定110番】彼岸花や雑草をきれいに抜き取っても、放置すると残った小さな破片などからまた生えてくることがあります。
せっかく抜いたのに草むしりを繰り返したくない方は、防草シートも検討してみてください。敷くだけで日光を遮り、長期間の雑草対策になるので、その後の庭管理がぐっと楽になりますよ。
しつこい雑草を防ぐ!おすすめの防草シートはこちら彼岸花以外にも、「植えてから広がりすぎて後悔した…」という植物は意外と多いんです。庭の管理でお悩みの方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
彼岸花は植えてはいけない?結論
「縁起が悪いから絶対に植えてはいけない」というわけではありません。でも、「毒性があるため、子どもやペットがいる家庭では注意が必要」「植える場所を考えないと管理に困る」というのは事実です。
迷信だけを理由に怖がるのではなく、植物の性質を正しく知って、ご自宅のお庭に合うかどうか判断してみてくださいね。
僕も昔は「手袋くらいしなくても…」と油断して痛い目を見ました。植物のお世話中って、慣れてくると本当に横着して油断しがちなんですよね。

























